トップページ > ご挨拶
良き“Tomodachi”でいてくださる皆様に、今日はお礼申し上げたいことがあります。ご覧いただいているこの絵は、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の手による富嶽三十六景の一幅です。この絵に描かれた富士山のユネスコ世界遺産登録に際し、この度、国際的なご支持をいただきましたことに私達はとても感謝しています。
富士山は日本で最も高く、四季によって異なる美しさを見せる山です。しかし富士山がユネスコの世界遺産に登録されたのは、その美しさからではなく、 “信仰の対象と芸術の源泉”として、有形・無形の価値との一体性という文化的重要性が評価されたからなのです。
私は、日本という国とその文化についてももっと多面的な奥深さを、多くの人々に知ってほしいと願っています。知れば知るほど興味をそそられ、興味をそそられるほどさらに魅せられる。寿司をはじめとする美味な食、桜をはじめとする壮麗な景色、一方で驚嘆すべき最先端の技術革新の国。でも「それだけ」ではありません。
3,000キロに及ぶ弧状列島である日本には、多様な文化や興味深く伝統的な習わしにも富んでいます。例えば日本全国には、たくさんの “小さな富士”があって、それぞれの地域の人々に永く愛されています。それは日本人の、地域それぞれの富士山への崇敬の表れなのです。私の故郷である四国にも讃岐富士という名の“小さな富士”があります。いつの日か、このカワイイ富士を観て、日本の文化を体感していただければ幸甚です。
これから時折“Tomodachi”の皆様にメッセージをお送りし、食や観光のこと、医療や科学技術のこと、そして、安倍総理のメッセージなど日本の様々なトピックスをお伝えしていきたいと思います。
日本をより深く知っていただけることに繋がればと思いますし、また、是非皆様には、皆様の言葉でTomodachiの方々に日本のことをお知らせください。そして私たちは、あなたの日本に対する印象についてフレンドリーなフィードバックをお待ちしております。このメッセージを始まりとして、皆様とより一層すばらしい関係を作り上げていければ良いと願っております。
あなたのTomodachiより
武川 恵子